マルチ穴あけ器(マルチシートカッター)の代用としてペットボトルで作ってみました。
その結果、穴開け器と玉ねぎ専用マルチを買わずに済むようになりました。穴もきれいに開けることが出来ましたよ!
ついつい揃えたくなる農業資材の購入を抑えたい方、必見です。
本記事はこんな方にお勧めです!
- 玉ねぎ用の穴あきマルチを買いたくない方
- マルチ穴あけ器の購入に悩んでいる方
- 初期の追肥を楽に行いたい方
- 見栄えにこだわりたい方
- 節約志向の方
マルチの穴開け道具を自作した理由
穴開け器を作るメリットは、
・特定の専用資材の在庫を持たなくても良くなる
・節約になる
・肥料を入れやすい
・再利用してECO(エコ)
です。
そもそもマルチ穴あけ器が必要か?と聞かれると、植える数が少ない場合は、マルチを十文字にハサミで切り込みを入れて(もしくは指で穴をあけて)苗を植えることが出来ますよね。
しかし上記の方法で玉ねぎの苗を植えるとなると、マルチの影になる部位も出て来ますし、追肥もしずらいです。それが50本・100本以上あるわけですから、植え穴があったほうが栽培効率と見栄えが格段に良くなります。
直径の小さめな穴開け器を購入しなくて済むので節約にもなり、玉ねぎマルチの在庫を持たなくても良くなります。
玉ねぎにマルチは必要?
玉ねぎはマルチなしでも生育しますが、栽培期間の長いので雑草も生え放題です。あまり手間がかけられないという方にとって、雑草防止としてマルチを使用した方が楽です。それに土壌内の水分の蒸発や肥料成分が流出することも抑えてくれます。
また最近、プラスチックのゴミ問題は深刻なものとなってきていますね。海岸を埋め尽くす程のゴミは海洋汚染や生態系にも影響を及ぼしています。その中には打ち上げられた大量の空のペットボトルもあるんだとか。
一人一人としては微々たるものではありますが、大勢の方がペットボトルを再利用するならECOにつながるかもしれません。
かといっても、再利用したペットボトルはリサイクルが難しく、焼却により二酸化炭素を排出することになってしまいます。
ですから、新しい道具を購入するよりかはECOになるという位置付けでしょうか。
マルチの穴開け道具を自作する方法
切った破片等で手を怪我しないように気をつけながら作業します。
用意するもの
・ペットボトル・・・国産メーカーの炭酸飲料が入っていた硬い材質(今回はCCレモンを使用)
・はさみ
・ペンカッター(カッターでも代用可)
コストコの海外製の炭酸飲料(緑キャップの物)で最初作りましたが、すぐ駄目になりました。割と硬めな素材だったのですが強度が足りなかったようです。国産メーカーのつぶれにくい素材で出来たペットボトルがよろしいかと思います。
作り方
まず完成品はこちらです。作る前に完成形をイメージしてお作りください。
① ペットボトルを半分に切る
ペットボトルを横にしてペンカッターでカットしていきます。ペットボトルの形状によっては凹凸の線があるので、それに沿って切っていくと綺麗に切れます。
ちなみに、今回使用したCCレモンにも凹凸の線があります。ちょっと中心からズレますがそこで切りました。
② ギザギザを作る。
次にハサミに持ち替えて、ギザギザ部分を作っていきます。細かいギザギザを作るよう意識しながら切っていきます。
下の図のような向きで切ると切りやすいです。
<ポイント!>均等にキレイに切る方法は、隣にある赤線(もしくは青線)と『平行』になるように切っていくことです。
切っていくと 三角形の破片が沢山出て、危ないので必ず拾って処分します。
方向は、上の図と同じで、それぞれの角度は、①約60~70度・②約60度でした。
①はちょうど60度のところもあれば、70度の部分もありましたので、幅をもたせています。
上の図の▽の下の角も①と同じ角度になっています。
もちろん、失敗したくない方や角度を均等にしたい方は、油性ペンで線を描いてから作ると良いかと思います。
一周ぐるりと切っていけば、完成です。
失敗例は?
何パターンか作りましたがその中でも特に、下の失敗例の写真にあるように、角度90度以上のゆるいギザギザは、マルチの切り込み線が出来るだけでスムーズに穴を開けられませんでした。
なぜ開けられなかったからというと、例えば点線の切り込み(ミシン線)ってありますよね。点と点の間隔が狭い方が切りやすいですよね。それと同じで、ギザギザが少々細かい方がサクッと穴を開けることが出来ます。ただし、あまりにも細かいと強度的に折れ曲がりそうですし、作るのも大変なのでバランスは大切です。
下の写真で比べてみると、
<失敗例>
<成功例>
マルチの点線がちょっとわかりにくいですね。
でも、成功例のように切り取り線が多い方がきれいに取れます。
畑のマルチに自作した穴開け道具を使ってみる
既に畑にマルチを張ってある前提に話を進めていきます。
マルチの穴開け道具が完成したら、軍手とメジャーを持って畑に行きます。
植えたい野菜の株間を調べてから、植え穴の間隔をメジャーで測り、穴を開けていきます。測る時は穴の中央を基準にして測ります。
本記事では、マルチの穴開け作業が非常に多いタマネギのマルチ用で使用しました。
玉ねぎマルチを作る場合は、玉ねぎの株間は一般的に15cmです。(貯蔵性を高める目的で少し密植気味にしたい場合は12cm間隔でも可。)
では、早速使ってみます。
穴を開ける時は、片手でペットボトルで作った穴あけ器を支え、もう一方の手で上からポンと叩くを開けられました。
開け穴もキレイです。
スタンプを押すかのように勢いよくやっても穴が空きましたよ。もれなく土までついてきますが、こちらのやり方の効率が良いです。
自作した穴あけ器でミシン目も作れます。
とりあえずミシン目だけつけておいて、後日植える予定の方は最適です。その場合は力加減を弱めることが鉄則です。
マルチに穴を約130個開けましたが、自作したマルチ穴開け器は健在です。まだ使えそうです。
これでいつでも苗が植えられる状態になりました。作業効率もアップします。
>>・玉ねぎの種まきや植え付け時期・苗の選び方【初心者向け】(記事)
春夏植えだと、他の野菜より株間が狭く、穴が沢山必要な枝豆やインゲン等のマメ科の野菜・アオイ科のオクラなどの種まきにも使えました。
最後までお読みいただき、有難うございました。