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家庭菜園は節約できるのか?工夫次第で目指せる?

家庭菜園は節約できる?

『家庭菜園で節約できるのか?』との質問に、

「家庭菜園は趣味である」、「節約出来る」「出来ない」とか本当に様々な答えがありますよね。

でもあなたが主婦でしたら、ご主人がどうせ趣味にお金を費やすなら、家庭菜園を趣味としてやってくれた方が嬉しいと思いませんか?その逆でもそうです。食費代に貢献できますからね。

実際、これまでに野菜栽培を趣味化して夢中になっていく方々を目にしてきています。手間暇をかけた分ちゃんと結果が返ってくる喜びと向上心とが合わさって、「極めていこう」と考えてしまうからでしょうか。

コロナ渦において在宅ワークで鈍った体を戻す為の体力づくりとして家庭菜園は一石二鳥です。

では節約という観点から一石三鳥になるのでしょうか?

趣味化になってしまうという難点はありますが、家庭菜園で節約することは時間や手間はかかりますが考え方や工夫次第で「目指せる」と考えています。

なぜそういえるのでしょうか?

家庭菜園は「すぐ」に節約できるのか?

新たに趣味を始めると案外お金がかかるものです。

正直言いますと家庭菜園も同じで、始めた当初や軌道に乗るまでは、初期費用(コスト)がかかります。

ですから「すぐ」には節約にならない場合が多いです。加えて一年そこらですぐ諦めてしまうなら節約とはならないでしょう。

でも長い目で見るなら、節約になっているとも言えるんですね。

それでは、もう少し具体的に掘り下げてみます。

家庭菜園8年目の実際の節約効果は?

管理人は、庭に畑をつくって野菜栽培をしている一人です。家族構成は4人です。現に、6月終わり頃~9月中旬まで一度も生鮮野菜を買っていません(※追記:生鮮野菜ではありませんが、冷凍ポテトは数回、冷凍アボガド、冷凍枝豆は一回購入していました。)

野菜栽培を始めてから、スーパーに行く頻度が断然減りました。

買い物の回数を増やすとつい余分なものを買ってしまわないですか?それがないということは余分なお金を使わなくても良いことです。

市場の野菜の値段が高騰すると、すぐ元もとれます。去年、台風の影響で白菜や大根高かったですよね。家庭菜園のおかげで影響は全く無しでした。

こうした点からも、十分食費節減には貢献できていますね。

もちろん自然相手ですからね、虫に食われたとか、猛暑等によっても左右されます。

あとつい最近では、10月に安穏芋を収穫で大小合わせて約120個収穫出来ました。

一般的にさつまいもは98円で販売されていますが、安納芋は小さめの芋が5個ぐらい入って販売されていますね。もし一袋5個入り300円であれば、7200円分収穫できたということですね。加えて、収穫した120個の中には市販の芋より大きいものが半分?いや、それ以上はありましたので、その点を考慮すると1万円は超える分は収穫出来たかなという推測します。

でも、よくよく考えてみると、芋をカレーに入れることは贅沢でしたね。

ちなみに、サツマイモは肥料代がかからないので、比較的安価に栽培出来ます。言い換えると、コスパの良い野菜です。

原価は植え付け本数は10本+予備1本。苗代は確か500円よりは安かった気がします。もう一度調べ直してきます。

芋以外にも、さつまいもの葉や茎も食費に少しは貢献しています。

 ・サツマイモの葉っぱと茎の食べ方は生で?茹でる?保存方法(記事)

ただ管理人は、これまでに趣味として無駄買いしています。比較実験を兼ねて同じ物を購入していたり、試しにといってわざわざ高い苗を購入したり・・・。

それで正確には計れないのが事実です。

とりあえず、一般的に節約を考え家庭菜園をして、努力と根性さえあれば、節約は考え方や工夫次第で「目指していける」と考えて良いかと思います。

それでは、工夫できることは何でしょうか?

まずは、家庭菜園でお金がかかるものをあげてみました。

家庭菜園でコストがかかる物って何?

家庭菜園を始める時に購入する物は培養土・肥料・野菜苗・農業資材ですね。あとは水道代も気になるところです。加えて、お金はかかりませんが人件費もありますね。

農業資材においては次の年も使えるものが多いので省きます。

野菜苗・種は?

苗代・種代は高く感じますし、お金はかかるものの一つですよね。

でも収穫時期になると、すぐに苗代・種代の元がとれてしまうのであまり気にしなくても良いかと思います。

土&肥料は?

正直、家庭菜園においては、土と肥料はお金がかかります。

畑づくりで初期に一番お金かかるのではないでしょうか?すぐ植えたい方は特に培養土が必要です。

でもここにはお金をちゃんとかけたいですね!

人間が病気になるとお金が必要です。同じように野菜も病気になるとお金がかかります。

ですから、

良い土⇒野菜が元気になる⇒病気にかかりにくくなる⇒コスト削減につながります。

節約の為に市販の安い培養土を購入していませんか?その気持ちはわかります。ただ安物買いの銭失いとなる可能性があります。安い土は高温消毒が甘く、根が活着せずにちゃんと生育しないこともあります。いやしませんでした。(・・・と経験者は語る。過去に培養土の会社の方からきちんと直接聞いていたんですけどね。つい好奇心で・・・。)

有機物(牛糞・鶏糞等)、肥料(苦土石灰・固形肥料)などは家庭で作れないのでお金が入ります。

水道代は?

思っていたよりお金がかからないようです。

管理人は、水やりが多い夏場(7/下~9/下)と水やりの少ない冬場(1/下~3/下)の水道代との差額は、250円です。

※追記:今月は非常に使い過ぎていたなと感じる月であっても、比較すると夏場より500円アップで済んでいたことがわかりました。

といっても、水道代には家庭で使用した分も含まれていますし、冬場は洗濯回数が増えるので一概にいえませんから目安ということで考えてください。地域によって水道料金は異なりますしね。

人件費は?

家庭菜園において、一番かかるのは時間でしょうね。土づくり、畑づくり、植え付け、水やり、虫や病気にかかった時、収穫時とやることは沢山有ります。無我夢中になると、2時間、3時間はザラっと過ぎていきます。初心者だと尚更調べる時間も必要ですし、スムーズに作業は出来ませんから時間はかかります。

このように挙げてみるとデメリットのように感じますが、こればっかりは費用対効果が計りづらいですね。ストレスの多い社会で自分の世界に入れる癒しの時間、言い換えると趣味の時間ともなりますからね。まぁ実生活が忙しいと、やることが増えるという点においては逆にストレスになる可能性もあるかもしれませんが。

あと自分で育てた野菜の実が次々と色付き、大きくなっていくのを観察するのは楽しいですね。言い換えると生きがいともなります。

そして、健康にもなります。畑をされている方は、健康的で長生きで、しっかりと歩き、丈夫な方が多いように見受けられます。国の政策研究機関である農林水産政策研究所Webサイトにはこのように記載されています。

農業者は非農業者に比べて長寿と推定 特に循環器疾患による死亡率が低い

引用元:農林水産政策研究所Webサイト より

農業者なので家庭菜園とは少し違うのかもしれませんが、参考程度として読んでいただければと思います。

となにやら話がそれていきましたが、野菜を収穫できる期間は買い物する回数や時間が減るので、それを家庭菜園に使う時間と考えても良いかと思います。

節約を目指す為に工夫できることは?【家庭菜園】

家庭菜園を始めるにしても、お金を使う事をなるべくおさめたいですよね。

それで、節約を目指す為の工夫をご紹介いたします。

堆肥づくりで節約する

土の関連するものは惜しみなく使いたいけれど、でも最初はなるべくお金かけたくないのも本音です。ですから、堆肥づくりをします。堆肥はふかふかの良い土にする為に欠かせません。

堆肥とは土壌改良剤のことです。土に混ぜて、土壌を良くする為のものです。培養土ではありません。ちなみに、市販の培養土は植物栽培に適するよう色々なものが既に配合されいる土のことです。

有機物を入れることで堆肥をつくれます。無料の有機物といえば、公園等から落ち葉を拾ってすき込むことができます。

手軽なのは、自家製コンポストです。

自家製コンポストとは、土に枯れた雑草、ご飯や野菜のクズを混ぜ、微生物によって分解させて堆肥にすることです。

なるべく早いうちから始めると良いです。畑つくる前でも大丈夫です。生ごみが減る分、節約にもつながっていくと思います。

 ・【生ゴミのコンポスト】プランターで自作する|パスタも!?(記事)

二年・三年目あたりから、畑に菌の黒汁を入れると、土の環境状態を良くしてくれます。植物が元気になり、生育も良くなるので、コスパの高いものだといえます。そして少量使用なので長く使えます。

 ・菌の黒汁を連作障害が出たので実際に試してみました。(記事)

固定概念を捨てて、「工夫」する

代用できるものは代用し、余分なものを使わないことでコスト削減できますね。

野菜を代用する

知恵を働かせて野菜の代用がきくものは代用します。

言い換えますと、野菜をなるべく購入せずに、自家製野菜で補うということです。

例えば、カレーライスの基本材料は、肉、玉ねぎ、ジャガイモ、人参ですよね。

「カレーライスにはこの材料が必ず入っていなければダメだ。」とか「ジャガイモは絶対必要。」と思っていませんか?

もちろん、じゃがいもは子供の大好物です。入れてあげたいですよね。でも秋植えのジャガイモは収量が落ちるんです。そこで、秋以降はジャガイモの代わりにさつま芋(※1)に代えることが出来ます。

(※1)さつまいもの水にさらして、あく抜きを忘れずに。

自給自足を目指す小さな畑で栽培したサツマイモ

さつま芋は収穫してから5・6か月程長期保存できます。しかもジャガイモより大きく、沢山収穫することが可能です。

ちなみに、管理人も甘党ではないので甘いカレーは好きではありません。でもここ二年間は、さつま芋がある時にはさつま芋カレーを食べています。ジャガイモのようで美味しいです。

さつま芋品種の中で一番甘いとされる安納芋でもいけます。子供もさつま芋ならジャガイモ同様に喜びます。そうすることで、じゃがいもをわざわざ買い足さなくても済みます。

夏ならニンジンの代わりにナスを入れても美味です。

このように固定概念を捨てて、代用できるものは代用することによって、不足分は今ある野菜で補うことが出来ます。結果的に野菜を買わなくてすみ、自給自足のような節約ができます。

他にも収穫が沢山出来たら冷凍しておくことによって、野菜が取れなくなる時期に回して食費を削減できます

例えば、キュウリって冷凍出来ること知っていましたか?ピーク時にものすごい量が一気に採れる野菜ですね。

実はこんな感じにまるごと冷凍保存できます。

栽培で余ったキュウリを冷凍保存する

家族に当初は、何やっているの?と言わんばかりにギョッとされましたけどね。

使うときは冷凍のままスライス又は輪切りにして、ポテトサラダに入れると美味しくいただけます。

資材の代用

マルチの代わりに、家にある物を使って再利用することも出来ます。

>>・マルチシートの代用は?プランターにも使える物(記事)

>>・プランターやポリポットの代わりになる物は?(記事)

 

見方を変える(長期的に)

見方を変える、言い換えると、長期的な目線で物事を見るということです。

苗づくりや畑の土が不足する時、狭い畑と共にプランター栽培を併用する際には、培養土を購入される方も多いと思います。

有機配合の培養土だと、25ℓで498円、オーガニックだと20ℓ598円程というコストは発生します。

それを購入すると、

種袋+土代+水代⇒収穫量を比べて、節約にならないと思われがちです。短期的な目線ですね。それも大事なことですが、ちょっと長期的な目線に変えてみましょう。

栽培を初めて、半年もしくは一年経つと他の野菜を収穫している間に新しいものを仕込むという流れになるかと思います。

例えば、2月~3月に新たに人参の種をプランターに種まきするとします。一般的なプランターで約20ℓぐらいは土を使いますから、培養土代で、ざっと400円のコストはかかりますね。

でも、その時に収穫できる野菜ってありますよね。

ブロッコリー150円分

小松菜50円分

ネギ100円分

もしあれば、大根100円分

(他にもその時期に収穫できる野菜がホウレンソウ・人参等があるでしょうか。)

上に挙げた野菜を週二回収穫するだけで、大体400~600円分はそこで相殺されますね。

少々わかりにくく感じたかもしれませんが、こんな感じで長期的な目線でとらえると節約効果が実感でき、精神的にも楽になるかと思います。

前もって栽培方法を調べる

野菜を購入する前や土づくりの段階から野菜栽培を下調べしておくと失敗が減ります。

沢山の野菜の栽培本がありますよね。その中でも栽培の工程写真が豊富にあり、わかりやすい本はこちらです。

NHK趣味のやさいでおなじみの藤田智先生監修の本です。野菜栽培本は読んだら終わりではなく、読み返すことがあるので、保存版としても持っていると便利な本です。栽培歴2・3年、またはそれ以上の方でも読んで損はないかなと思います。

もちろん野菜づくりにおいて、失敗を全くしない人はほぼいないかと思います。沢山失敗してこそ学び、上達することもありますしね。

おしゃれにこだわり過ぎない

庭で家庭菜園を始める方が陥りやすいことですが、おしゃれにあまりにもこだわり過ぎると畑づくりにお金がかかります。見栄え重視であれば、こだわった方が良いですが、節約重視ならほどほどに。野菜の最適な植え時期を逃してしまいますからね。逃すと失敗する確率が上がります。

隙間に野菜を植えてスペースを有効活用する

隙間があれば、そこに大きくならない野菜を植えます。野菜と野菜との株間の隙間でも大丈夫ですし、端っこでも良いですね。いわゆる密植栽培に近いですね。

植えるものは小カブ・ネギ・ほうれん草・青ジソ・バジルなどのハーブの葉物野菜です。コンパニオンプランツでも良いです。スペースを効率良く使うことで収穫量がアップします。

株間にニラは植えないほうがいいです。雑草のように増えていくのでするなら、囲いの外か端っこでしょうね。

畝が作れる畑なら、通路部分に植えても良いかと思います。

株間を狭くして栽培する

大根の一般的な株間は、だいたい25~30cmです。でも筆者の畑の大根は株間15cmあるかないかです。それでも立派な大根を収穫することができます。

可能な限り株間を狭くすることにより本来の株間で植えるより本数を多く栽培できます

野菜によっては、密植することで競い合って伸びていく為育ちがよくなる傾向のあるものもあります。(例:タマネギなど)

出来る限り長く収穫できるように心掛ける

今育っている野菜を出来る限り、長く収穫したいものですよね。

例えば、

小松菜はスーパーでどのような形で販売されていますか?

答えは、一株まるごとが束になって売られていますよね。

ですが、それでは収穫はそれっきりで、もう終わってしまいますよね。株ごと切ったり抜いたなら小松菜栽培はそこで終わりです。

では、長く収穫する為にどうすればよいでしょうか?

既にご存じの方も多いと思われますが、最初から間引き最低限にとどめておいて、外側の大きめの葉から収穫していきます。

そのように収穫すると小松菜の花が咲いて葉が固くなってまずくなる春先の時期まで収穫することができます。

結果、長い期間多く収穫することができます。

もちろん、この収穫方法では次の点を気を付ける必要があります。

従来の収穫方法と違って風通しが悪くなることによって株が弱り、小松菜が病気になるリスクが高くなります。病気とは主にウドンコ病や白さび病です。早期発見して葉ごと取り除くこと、肥料を与えることを忘れないよう行うといいですね。もちろん、こまめな収穫も忘れずに行ってくださいね。

日陰の環境下で諦めていた場所も有効活用する

実際日当たりの悪い環境をを好む野菜はありますし、そうした環境下ではほったらかしでもちゃんと収穫できています。そして余っているスペースを有効活用できます。水もあまり必要としません。

日陰で育つ野菜の詳しくは下の記事をご参考になさってください。

 ・日陰でも育つ野菜は?日当たりの悪いベランダ菜園や北の庭で。(記事)


それでは、こまめに収穫する・もったいない根性も忘れずに家庭菜園を初めてみませんか?

  • この記事を書いた人

よーさん

園芸業界内の一企業に就職経験があり、現在は連作障害で頭を抱えている一人。  趣味:園芸店巡り

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