段ボールやペットボトルでコンポストされる方も増えてきていますね。
当初は段ボールで計画していましたが、段ボールを屋外に放置していたらアシナガバチの巣が出来ていたこともあり諦めました。段ボールは巣作りに役立つんだそうです。
それで、プランターを利用して自作コンポストのやり方を紹介していきます。
【生ゴミコンポスト】プランターで自作する方法
準備するものや作る上でポイントをまとめてみました。補足情報も入っています。
準備する物
・生ゴミ(野菜クズ等)
・プランター(長プランターだと使いやすい◎)
・移植ゴテ
・米ぬか
・土(畑の土もしくは庭の土・使い古した土で十分)
・水
・害虫対策用のかぶせられるネット(必要なら)
・雨除けの蓋になる段ボールや板(必要なら)
使用するプランターはどんなのが良い?
今回は大型の野菜プランターを使用しました。トマトやナスが育てられるプランターです。プランターは、底が網がになっている物が良いです。雨に当たってしまったり、生ごみの水分量が多かったりしても底から抜けやすいので失敗しにくくなります。
もし小さめのプランターだったり、よく見かける65cm幅のプランターであれば、分けずに一つのプランターをまるごと使っても大丈夫です。その場合、熟成時間中は使えませんので、新たに二つ目の用意する必要があります。
大きいので、左と右に分けて堆肥を作っていきます。元はプランターですので、コンポストをつくらなくなっても、野菜栽培にも流用できます。大は小を兼ねますしね。
手順・作り方
置き場所は、堆肥づくりは水分量も大切な要素ですから、軒下の雨が当たりにくい場所の方が失敗しににくいです。
<作る前の失敗しないポイント!>
◎酸素の好きな好気性菌の微生物によって分解されるので、全体的によく混ぜる。
◎水分量40~60%を保つ!乾きすぎない!
この二つのポイントを忘れずに作業を行うと良いかと思います。
(1)土と生ゴミを入れて、かき混ぜ合わせる
生ゴミと土をプランターに入れます。生ごみに土をつけるような感じで混ぜ合わせます。
この時、生ごみは細かくした方が分解は早くなりますから、移植ゴテで切り刻みながら混ぜることをおすすめします。もちろん、手間はかかりますが、最初から細かくしておいても大丈夫です。
大型のプランターの場合、使用する部分は片隅のみで生ゴミ堆肥を作っていきます。①がいっぱいになるまでは、グレイ部分には何も置きません。片側だけ山積みにすることで、かき混ぜやすく、空気の触れる総面積も大きくなります。
(2)米ヌカを投入
もし用意できるなら、最初は米ぬかも一緒に入れて混ぜ合わせます。米ぬかは微生物の餌ともなりますから、熱を上がり、分解を促進してくれます。
米ぬかと生ゴミと丁寧に分けましたが、一変に混ぜ合わせても問題はありません。
ただ米ぬかは虫も呼び寄せやすいので、次からは米ぬかをいれなくても作れます。
(3)土をかぶせる
臭いや害虫防止の為、必ず土をかけます。時々、底の方からすくいあげるようにして、空気を入れてあげます。
乾きすぎていても、分解は進まないので水をサラッとあげます。
(4)時々、水分量確認をする
水分量の目安は40~60%です。
目安としては手でギュッと握って、指で押すとボロッと崩れる感じが理想です。
もし団子のままなら、水分量が多いということですね。
<水分量は多い場合の対処法は?>
乾いた土を入れ、混ぜ合わせます。日当たりの良い場所で乾かします。
ですから、雨の当たらない軒下にプランターを置くことが良いということですね。
・・・ですが管理人は、実験として蓋無しで雨の当たる場所でやってます。雨が降るとビッショリです。毎日蓋をあけたり、虫よけネットを外す作業を減らしたいですからね。えっ?あまり苦にならない?それは失礼いたしました。なんだかんだ言って、とりあえずきちんと堆肥になっていま
これからは、これまでの作業(1)~(4)の工程を繰り返し行っていきます。
(5)熟成期間へ移行
①の左半分がいっぱいになってきたら、熟成期間に入ります。その間はもう生ゴミは入れません。管理としては、時々かき混ぜて新鮮な酸素を入れてあげます。
土が乾きすぎてるようなら水を少量与えます。
夏は1ヵ月・冬は2~3ヵ月程で完成します。最終的に生ゴミが分解されると黒っぽくなり、見た目は土のような状態になっています。生ゴミ堆肥の完成ですね!
完成したら、別の袋や容器に移し替えるか、畑の土づくりに早速施します。土壌改良材に役立ちます。
・家庭菜園|庭での畑の作り方【畑栽培歴8年目が語る】(記事)
<熟成が終わっても、卵の殻や玉ねぎの皮が残っているけど・・・?>
卵の殻は、そのまま使って問題ありません。玉ねぎの皮は大きすぎて気になるようでした、野菜から離れた場所に埋めるか、生ゴミと一緒に再度分解させてもよいかと思います。
(6)空けておいた片方の場所で新たに作り始める
左の熟成期間を待つ間に、空けておいた片方のスペース②(写真参考)のスペースで新たに生ゴミ堆肥を作っていきます。つまり、(5)と(6)は同時並行ですね。
(※注意)写真を撮り忘れてしまったので、下の写真はまだ堆肥作り初期の段階の写真を使用しています。
この時に左側で作った堆肥を少し入れてあげると分解を促進するので良いですね。
また右側がいっぱいなったら熟成期間そのまま置きます。そして空になった左側へと戻ります。この繰り返しですね。
生ゴミコンポストを自作する上で疑問に思うこと
作り方の説明時に書ききれなかった内容を書いてみました。
ハエの幼虫・卵がコンポストで発見!どうする?
生ゴミはハエやコバエにとって、餌ですから近づいてきますね。
管理人は卵を見つけたら、コンポスト内の深くに埋めてしまっています。醗酵熱のおかげでしょうか、割と死滅することが高かったです。あくまでも一個人の意見です。
虫が苦手な方は、洗濯ネットや害虫ネットを被せて防止することが一番ですかね。
虫が苦手でも良質な堆肥づくりをしたい方なら室内で出来る生ゴミ処理機を購入して、家庭菜園に使う方法もいいかもしれませんね。
ミミズがプランターに入っても大丈夫?
置き場が砂利や下が土である場合は、有機質の栄養分のある汁が底から流れるので、ミミズが勝手に集まってきます。そしてミミズの好きな環境下なので、入れてあげなくても底からプランター内に入ってくることもあります。といっても、1~2匹程度なので、プランターをひっくり返しお目見えするぐらいです。野菜をすき込んでいる時に遭遇したことはありませんでした。
パスタもコンポストに入れて良い?
海外ではパスタも入れるそうです。塩分は土に残るので、そこは気になりますが、少量なら大丈夫かと思い、日にちが経ってしまった余ってパスタを入れてみました。もちろん茹でたパスタです。
きちんと分解されるのでしょうか?
なんか写真を見ていると、もったいなくて申し訳ない気分になります。けど体調が悪くて食べられなかった時に出てしまったものです。そうした事情がありますのでお許しを。
三日後に経過観察してみました。
麺の周りに微生物が沢山集まっていますね。上手く分解されている証拠です。
もしかしたら、もっと細かくカットした方が分解が早いかと思われますが、9~10日後には完全に分解されていました。
結果からすると、パスタも大量でなければ、入れられることがわかりますね。
ちなみに、ご飯も1~2週間程で分解されていることを確認済(厳寒期除く)です。
意外と簡単にできます。
以上、生ゴミコンポストのプランターで自作するやり方でした。