大根を沢山に食べられるのは家庭菜園ならではの醍醐味ですね。
大根は基本的な株間30cmです。株間10~15cmと狭い間隔育てても、スーパーで売れているようなちゃんとした大根になるのでしょうか?
狭い畑であっても、限られたスペースで出来る限り沢山収穫したいですしね。
この記事では、メインは「栽培観察記録」ですが、栽培方法も兼ねて書いています。
それでは、まず最初に注意書きをお読みいただいてから下へ移っていただければと思います。
【注意書き】本記事の栽培方法は、栽培本で書かれていない方法であること、狭い畑やプランター向けの狭い株間・密植栽培で育てています。密植栽培は、病気・虫の発生リスクが高くなります。収穫量は増えますが、失敗のリスクも上がる可能性があることを記憶の片隅に入れて、ご参考にしていただければ幸いです。
引用元:小松菜の記事ページより
【大根の栽培記録】株間10~15cmで大根太くなるのか?
土づくりをしておく
予め土づくりをしておきます。
苦土石灰100g/㎡、一週間後に醗酵牛糞堆肥2kg/㎡・腐葉土・有機質入り化成肥料(量は肥料袋を参考)を施し、混ぜ合わせながら耕します。
深さは20~25cm+畝の高さ10cmで合計30cmにはなるようにしました。もちろんもっと深くできるならその方が良いです。
種まきをする
種まき日:9月13日
それでは種をまいていきます。
今回使用した種は、タキイ種苗の『品質最高極上の冬どり大根 千都(R)』・『耐病総太り』
株間10~15cm間隔に、一カ所に4粒、点まきしました。
嫌光性種子なので、覆土も種サイズの2~3倍の土をしっかりとかけます。
発芽を確認しました
発芽確認日:9月16日
おそらく前日には発芽していたかと思われます。
去年の種で、しかも常温で放置してしまいましたが発芽率約95~100%で良好でした。質の良い種ですね。(発芽率低下を防ぐ為、種袋は冷蔵庫で保管すると良いです。)
観察日:9月17日
株間測ってみましたが、最大は15cmですね。メジャーで測ってみると、一層狭く感じます。
間引きしました
観察日:9月24日
一般的には二回にわけて間引きますが、一気に一本にします。これを世間で言うずぼらな性格というんでしょうね。
間引きを全くしないと下記の記事のような感じになります。
・大根栽培で間引きしないとどうなる?【実際の写真有】(記事)
間引き後の生育状況
観察日:10月14日
横からみた写真です。株間が狭いことが良くわかりますね。順調に生育しています。
一部、初期に野良猫に荒らされてしまった部分がありますが、やはり根が傷んだせいかそこだけ生育スピードがゆっくりな株もありました。
観察日:10月19日
アブラムシ発生の為、農薬散布
観察日:11月24日
去年と違って、今年はアブラムシが大量発生してしました。来年からはアブラムシ除けのネットをする予定です。今回は農薬散布します。
いつもなら収穫真前の大根の葉から葉をかき取って食べていましたが、今回は諦めるしかなさそうです。もちろん、かき取り過ぎはダメですけどね。
斜め上から撮影すると、もはやジャングルのようです。虫の音色があちらこちらから聴こえてきます。
今年は、葉の重みで大根が倒れてきてしまいました。収穫までそのままにしておきます。
収穫間近な状態になってきました
観察日:12月9日
11月24日の写真と縦に伸びているだけで直径(幅)はそう変わっていないように見えますが、1cm以上は太くなっています。
初収穫しました
観察・収穫日:12月13日
地上部が直径8cmぐらいになりましたので、初収穫しました。長さは38~39cm程です。市場の出荷基準に満たせる程の大根を収穫しました。
中には8cm超えてしまっていたものがあったので、少し前から収穫できたのかもしれません。
収穫した後の穴を利用して、カニ殻をいれてセンチュウ対策用しました。
また全てが揃っているわけではありませんので、今時点で細い大根は太くなるまで待ちたいと思います・・・、いや待たなくても、いっぺんには食べられないので、太い大根から抜いていくと、細かった大根は必然的に太くなっています。正確にいえば、一月の収穫時には太くなっています。
もちろん、ほんの一部は、こんな短い大根もありました。
収穫の目安は?
種袋にかかれている太さを目安に収穫します。耐病総太りや冬ごのみ共に、大根の太さが8cmでした。また葉が全体的に垂れ下がってきますからそれも収穫の目安といえます。
収穫を遅れると、割れます。
大根栽培のまとめ
全て真っ白なみずみずしい大根を収穫できています。スも入っていません。
株間が15cm(正確に言えば、10~15cm)でも、きちんと種まきの適期時期を守るなら、収穫することが出来ます。狭い畑でも、沢山育てられるのは良いことです。
反省点は、虫よけネットを書けなかった為に大根の葉を洗う手間が増えてしまったことですね。去年はそれほど発生していなかった覚えがありますでの、気候の影響でしょうか。念のため、来年はきちんと対策して挑みたいと思います。
以上、15cm以内という狭い株間でつくる大根栽培記録でした。やっぱり冬の大根は美味しいですね。