10月は体力的にも発芽率的にも家庭菜園におすすめな季節です。虫もつきにくくなりますし、野菜によっては年内に収穫できるものもあります。
ただ秋時期は種まきが一日遅れるだけで収穫は大幅に遅れますので、早めに準備がとりかかれると良いですね。
これから野菜づくりをスタートされる方や、秋に収穫が終わった夏野菜の跡地に植える野菜をお探しの方向けに10月に植えられる野菜を紹介します。
10月に植える野菜の種類<一覧>
この時期は、暑さに強い、寒さに強い等といった品種特性により種まき時期に多少誤差があるかもしれません。
中間地を基準にしています。
アブラナ科
初心者にとって育てやすい野菜です。
※アブラナ科野菜は青虫やアブラムシの害虫被害に遭いやすいので、トンネル用支柱と防虫ネットで対策をお勧めします!
コマツナ(小松菜)
形態:種
株間:20~30cm
いつ収穫できる?:約30程後
ほうれん草より鉄分が豊富。葉のかきとり収穫可能。
庭での家庭菜園ならば、狭い株間&密植でも育てられる。
チンゲンサイ・ミニチンゲンサイ
形態:種
条間:30cm・株間:10~15cm |ミニの株間約10cm
いつ収穫できる?:約45日後・ミニは20~30日
ミニチンゲンサイなら収穫期間が早く、株間10cmで栽培可能なので、狭いスペースでの菜園にお勧め。
ターツァイ(ターサイ)
形態:種
条間:30~40cm・株間:20~30cm
いつ収穫できる?:秋は約45~60日
秋は草丈10cm強程で収穫する。独特な草姿だがクセはない。
ラディッシュ(ハツカダイコン)
形態:種
条間:30cm・株間:3~4cm
いつ収穫できる?:約30日~45日後
栽培期間が短く、サラダに最適。
カブ
形態:種
条間:30cm 株間:小カブなら10cm・大カブなら30cm
いつ収穫できる?:小カブなら45~50日、大カブなら60~90日
カブには中カブや大カブもあるが、初心者には栽培日数の短い小カブがお勧め。
ミズナ(水菜)
形態:種
いつ収穫できる?:約60日後
スーパーでみかける水耕栽培された水菜とは歯ごたえが異なる。
カラシナ(からし菜)の仲間
形態:種
条間:20~30cm・株間:30cm
いつ収穫できる?:約60日後
辛みを持つ野菜が多く、マスタード、コーラルリーフ、わさび菜等多品種ある。
タカナの仲間
形態:種
条間:30~40cm・株間:30cm
いつ収穫できる?:60~90日以降
地植えだと大株になる。辛みのある子宝菜(こぶ菜)もこのタカナの仲間。
ナバナ
形態:種
条間:30~40cm・株間:10~20cm
いつ収穫できる?:5~6ヶ月
春先に出回る人気の旬野菜。蕾を食す。
コウサイタイ(紅菜苔)
形態:種
条間:40cm・株間: 30~40cm
いつ収穫できる?:約2ヶ月以降
ナバナの仲間で赤紫色の茎。花径を収穫。
チーマ・ディ・ラッパ
形態:種
条間: 40~50cm ・株間:20~30cm
いつ収穫できる?:約3ヶ月以降
南イタリアのナバナ。苦味が少なく甘みがある。
ルッコラ
形態:種
条間:30cm・株間3~4cm
いつ収穫できる?:約30~60日後
イタリア野菜。ピリッとした辛味とゴマに似た風味。
コールラビ
形態:苗(10月上旬まで)
条間:40~50cm・株間30~40cm
いつ収穫できる?: 約45日後
キャベツやカブのような甘みがある。生でも火を通しても食べられる。
ザーサイ
形態:苗
いつ収穫できる?:約5ヶ月
肥大した茎を食べる。上の写真のように中華料理でよく食べられる。
キク科
初心者にとって育てやすい野菜です。
リーフレタス
形態:種・苗
条間:30cm・株間30cm(ベビーリーフを除く)
いつ収穫できる?:約30日後
収穫期:(5~)8月上・中旬頃まで
緑~赤色がある。赤色の方が作りやすい。
結球しないのでベビーレタスから大株のレタスまで育てることができる。レタスは割と虫につきにくい。葉かきとり収穫可能。
写真は、日陰で種まきして育てたベビーレタス。
春菊(シュンギク)
形態:種
条間30cm・株間15~20cm
いつ収穫できる?:約30日後
すき焼きに最適。クセの少ない生で食べられるサラダ春菊もある。
ハマミズナ科
アイスプラント
形態:種まき
株間20~30cm
いつ収穫できるか?:約2ヶ月以降
多肉植物。塩味のあるプチプチとした食感。初心者は種からだと発芽率も低く、難易度が高いので苗から育てる。
プランター向きの野菜である。
ヒユ科
ホウレンソウ
形態:種
条間15~20cm・株間3~5cm
いつ収穫できる?:種まき時期によって異なるが30~60日以降
寒くなるにつれ、栄養価が増す旬野菜。
半日陰でも栽培可能。鉄分豊富。
テーブルビート(ビーツ)
形態:種(10月上旬まで)
条間:30cm・株間:10~12cm
いつ収穫できる?:約2ヶ月半
色素はポリフェノール。ロシア料理のボルシチに使われる。ピクルスにも。
スイスチャード(フダンソウ)
形態:種
条間30cm・株間5cm程
いつ収穫できる?:種まき時期によって異なるが30~60日以降
茎が赤・オレンジ等カラフルなので、花壇に使われることもある。病害虫にも強い。
セリ科
3寸ニンジン
形態:種
条間:20~25cm・株間10~12cm
いつ収穫できる?:3ヶ月後
ミニ人参。プランターでも栽培可能。一般的な5寸人参の種蒔きは9月までなので不向き。
パセリ・イタリアンパセリ
形態:苗(10月上旬まで)
いつ収穫できる?&収穫期:種まきなら約二ヵ月半後~晩秋まで
初心者向きでプランター栽培可能。
野菜の寄植えに飾れる。
北側の玄関先等の半日陰になるところでも生育可能。料理の彩りにも。栄養価も高い。
スープセロリ
形態:ポット苗
植える場所:条間15cm・株間5~6cm
いつ収穫できるか?:約1ヵ月半
収穫時期:5月下~11月上旬
セロリ嫌いでも食べられる人が多い。袋栽培やプランター栽培が可能で、野菜の寄せ植えができる。形はミツバに似ているが、スープセロリの方が柔らかい。
アオイ科
おかのり
形態:ポット苗(10月上旬まで)
条間40cm・株間30cm
いつ収穫できるか?:約45日後
乾燥させると海苔のような香り。病害虫につきにくいが、アオイ科を好む害虫には注意。
ヒバンガナ科(ユリ科)
ニンニク
形態:苗
条間40cm・株間20cm
いつ収穫できるか?:約8ヶ月後
栽培期間が長い為、入念の栽培計画は必要。ニンニクをよく購入する人は育てると節約となる。
ニラ
形態:苗
条間40~50cm・株間30cm
いつ収穫できるか?:約45日後
種まきからだと生育が遅いので収穫までだいぶ待ちます。植えっぱなしでも育つため植える場所はよく考える。
ナス科の野菜のコンパニオンプランツともなる為、春夏用の準備として栽培しても良い。
ラッキョウ
形態:苗
条間40cm・株間20cm
いつ収穫できるか?:約8~9ヶ月
国産野菜として希少価値あり。甘酢つけやエシャレットとして食す。
極早生タマネギ
形態:苗(10月下旬から)
列間(条間)15cm・株間15cm
いつ収穫できるか?:来年の4~5月(品種によっては3月下旬もある)
詳しくは下記の記事にて↓↓
キジカクシ科
アスパラガス
形態:苗・根株
株間30~40cm
いつ収穫できるか?:1年以上と長くかかる。
地植え向きの野菜だが、大型プランターでも育てられる。その場合毎日水をやる。
とれたてのアスパラガスは甘みがあり、家庭菜園ならではの醍醐味を味わえる。緑と紫色の二種あるが、経験上緑の方が収穫量は多い。
マメ科
鳥に種を食べられるので、種まき後しばらくは不織布等で覆う。
スナップエンドウ・実エンドウ
形態:種(10月中旬~)
条間50cm・株間30cm
いつ収穫できるか?:約6~7ヶ月
上記の間隔より狭くても、収穫可能。収穫するものが少ない春先に重宝される旬野菜。 ポットに種まきをしてから畑に移すと良い。
そら豆(ソラマメ)
形態: 種(10月中旬~)
条間50~60cm・株間30~40cm
いつ収穫できるか?:約7~8ヶ月
鞘の内側にワタのようなものがあり、子供達と一緒に実を取り出すと喜ぶ。アブラムシには注意。ポットに種まきをしてから畑に移すと良い。
バラ科
イチゴ
形態:苗
条間30cm・株間30cm
いつ収穫できるか?:約6~7ヶ月
章姫など甘みのある品種から酸味と甘味のバランスのある品種まで多種多様なので、吟味して品種を選ぶと良い。ナメクジの食害に注意!
最近では白いちごも人気。四季成りを購入すると年に二回収穫出来ることも。
きのこ類
野菜ではありませんが、野菜と同じように食物繊維の多いしいたけ。免疫を高めてくれる効果もあるようです。
菌床しいたけ
形態:菌床 (しいたけ栽培キットとして販売)
いつ収穫できるか?:1週間~10日前後
室内で育てるシイタケで収穫までのスピードに驚き!!子供の食育に最適。
菌床シイタケ販売で圧倒的なシェア率を誇る「森のきのこ倶楽部」では今年2021年は10月1日より販売を開始。
10月はまだ暑い日が続きますが、室内の気温が25度以下比較的涼しい場所で栽培を開始します。
実際に育てて、コスパ計算してみた結果は?
以上、10月に植える野菜の種類でした。