よし、この商品や品種を買おう!と思って、いざ苗を手に取ると悩みませんか?それは自然のことですよね。誰しも「より良い苗を選んで、最後まで元気に成長させたい!収量アップさせたい!」「買って後悔したくない」と考えるからですね。
同じケース(カゴ)内で同じ生産者が作っていたとしても、一つ一つ苗の草姿は微妙に異なるので、余計に悩みますよね。でも良い苗を選ぶならその後の生育に左右することもありますから、最初の苗選びも肝心です。健康的な良い苗は病気にもなりづらく、元気に育つからです。
そこでこの記事を読むなら、どんな苗を選べばよいのか、選ぶチェックポイントを知ることが出来ます。
それでは、早速トマト(ミニトマト)の良い苗の選ぶコツをまとめてみました。
トマト苗の選び方の見極めポイント
優良苗を選ぶ上で考慮すべきチェックポイントは6つあります。苗を購入するうえで確認すべき点を挙げてみました。
上の写真は自根の優良苗です。参考になさってください。自根(じこん)とは自分の根で育つ野菜のことです。トマト苗には自根と接ぎ木(つぎき)の2タイプあります。
①節間が徒長していないだろうか?
節間とは、葉と葉の間の茎の長さのことです。
アイコのよう生育力旺盛で伸びやすいタイプの品種のあるので一概にはいえませんが、同じ商品内の苗を比較しながら、徒長(間延び)していないガッチリしたものを選びます。節間がつまった苗や低めに花芽がついているものを選ぶと良いかと思います。これはトマト以外にもいえます。
②茎の太さは細すぎないか?
ひょろっとした細い茎より、しっかりしている茎が太いの方が優良苗をいえます。同じケース内・同品種の別の苗と比べて太い方を選みます。
またグラグラし過ぎていないかも確認するポイントの一つです。
③蕾や花芽が付いているか?
一番花(第一花房)や蕾が付いてない苗を植えると、植え付け後、過繁茂になりやすく、つるぼけ(徒長したように伸びること)を引き起こすことがあります。
すぐ植え付けたいとなら、一番花が付いている苗を購入します。
また花や蕾がついている事で植え付け時にもメリットがあります。
トマトの実はすべて一定の同じ方向に成ります。つまり一番花の真上に二番花、三番花とついていきます。ですから、植え付け時に、通路側に花を向けて植えることによって収穫作業が楽になります。
購入した苗、欲しい品種の苗に花や蕾がないけど、どうすれば良い?
意外と花が咲いていない一番花が付いていない若苗で出荷されることもあります。すぐに植えるつけは控えたほうがいいですが、花芽がつくまで管理すればその後、定植出来ます。
④葉の色は濃くて健康か?
葉が黄色っぽい苗より、光合成がきちんと成されている葉色が濃く緑色したものを選びます。(品種によって葉色は微妙に異なります。)見る限り元気がなさそうなものはやめておきます。
⑤葉が傷んでたり、病害や虫食い苗ではないか
店頭で葉や茎が折れてしまっている苗は避けます。
葉の縮れや病気によって葉に異常があったり、虫食い穴があいていたりする苗も購入を控えます。また下の方の本葉が黄色くなっていたり枯れているのは避けます。水不足又は売れ残った老化苗の可能性もあります。
葉に黒色の斑点が出ている苗を購入してしまった!
なんらかの生理障害、特に寒さに当たったことが要因として挙げられます。最近では春先の早くから販売されるようになりましたからね。他にも細菌等による病気によって葉に斑点が出る可能性もありますから、斑点の症状の出ている葉だけでなくどんどん増え続けているようなら引っこ抜きましょう。
⑥白い根が回っているか?
ポットの底穴から確認できますが、白い根が見えるようなら元気な苗と言えます。太い根がとぐろまいているかのような根なら古い苗の証拠です。
若苗やポットの形状によっては見えづらいこともあります。
どっちを選ぶ?トマト苗を見極める!
さて、上記のチェックポイントを読まれた方に質問です。
「次の写真のどちらを選びますか?」
良い苗は、茎が太く、下の葉が枯れていない右側の苗ですね。
では、次の写真での質問です。
「もしこの二つの苗が同じ品種ならどちらを購入しますか?」
管理人なら草丈が低い状態で花芽がついている右の苗を選びます。
※注意!写真の苗は品種の特性上で伸びている苗です。ですから左の苗が悪いということではありません。
上記で挙げていませんが、ポキっと折れてる茎は購入しないようにしてくださいね。また選ぶ際にも苗を傷めないようにと気遣いながら選んでいただければと思います。
余談ですが、元々の品種によって、または作り手によって、葉の色味や暑さ、草姿が異なる場合もあります。ホームセンターや園芸店で卸しているトマト苗は、主に園芸業界内の花苗・野菜苗生産者、地場の生産者や農家と作り手がお店ごとに異なっています。
以上、良い苗を見極める為のポイントでした。引き続き、家庭菜園を楽しまれてください。
購入するミニトマトの種類はもうお決めになられましたか?
絶賛悩み中の方には、実際に育てた感想の記事があります↓↓↓
そして、コンパニオンプランツと混植することで病気による失敗がおさえられますよ。