本物のなめこ栽培キット『もりのなめこ農園』を自宅で栽培してみました。ファンヒーターの無い部屋・寒い冬でも、きちんと収穫出来ました!
家庭で育てるきのこといえば、しいたけ栽培が有名ですが、なめこは別で用意する栽培容器も必要なく、簡単に育てられました!初めての方でも育てられます。
そして収穫後、新鮮なまま投入する先は、なめこ料理でおなじみの味噌汁!あのつるんとしたのど越し、たまりません!
ちょっとお値段高めの「山なめこ」と同じ食感です!美味しいです。
現にお子さんも、
「しいたけは嫌いだけど、なめこは好き!」
「野菜は嫌いだけど、なめこは食べる!」
って言う子も多いのではないでしょうか。
きのこ類は野菜同様、食物繊維も摂れます。他にも栄養価としてカリウム、ナイアシンが含まれています。
それでは、なめこの育て方と共に、どれだけ収穫できるかにも注目しながら栽培記録をつけてみました。
管理人は同じきのこ類しいたけ菌床栽培にハマって、4個育ててきた経験があります。
なめこ栽培キットの育て方【準備編】
原木栽培と違い、菌床栽培ですので室内で育てられます。
早速、森の倶楽部の「ナメコ栽培キット」を開封します。購入してすぐ始めることをお勧めしますが、数日程経過してしまいました。
含まれていた物は下記の通りです。
<内容>
・商品が入っていた箱(再利用しますから、開封する時は丁寧に取り扱う)
・なめこ菌床本体(詳細は、国産広葉樹オガ、栄養体、ナメコ菌)
・栽培手引書
・赤玉土
・厚手の栽培袋(保温保湿用ポリ袋)
<家で用意する物>
・ハサミ
・洗濯バサミ、又はクリップ
・スプーン(使い捨てでも可)
・霧吹きスプレー(中身は水)
森のきのこ倶楽部のなめこ農園は、菌床本体国産広葉樹オガを使用しているようです。また原料の段階で放射性セシウム等が不検出とされた物を使用し、製品が出来上がった段階で再度放射線量検査を実施しているようです。
安心して、料理に使えますね。
①厚手栽培袋を箱にかぶせる
取扱説明書には、箱のフタ部分を切ってくださいとありましたが、切りませんでした。代わりに、フタの部分を内側に折り曲げます。こうすることで、強度も上がり箱で手を切る事も避けられるかと思います。
その後、付属の厚手栽培袋を箱にかぶせておきます。なめこ菌床培地(本体)を箱に入れて栽培する為です。花や家庭菜園でいうと化粧鉢のようなものです。
これでグラグラすることなく、安定性抜群です!しかも別途費用もかかりません。
②菌床ブロックを開封する
開封日:12月7日
いよいよ菌床ブロック開封です。培養袋の上部をハサミで切ります。
栽培書には菌床栽培ブロックより5cm程で切るとありましたが、管理人はもっと上で切りました。
この時の注意点!培養袋を絶対めくらないでください!!袋から菌床栽培ブロックを取り出しません。菌床しいたけ栽培と違う点はここです。
上から除くとなめこ菌がブロック全体に行き渡っていることがわかります。
③上の面を削る
スプーン等硬めのもので、上面を覆っている白色の物体(膜)を削っていきます。削る目安は下のように茶色が見えるまでです。
削る理由は、水を染み込ませる為です。
小さななめこの芽がもう発生している場合は、削らず次の工程に移ります。
削り終わりました。
④水道水を入れる
水道水を入れてから30分程待ちます。
水をこんなにも入れなくても良かったようです。倒れやすいので気をつけて。
浸している間に付属の赤玉土を水で湿らせます。全体的に写真のように変化すれば良いです。
30分経過後、残り水を捨てます。
⑤ ④と同時平行で赤玉土を水に染み込ませる
水の量は最初少なめにしながら、少しずつ足していくと水を捨てずにいけました。
もちろん説明書通りにたっぷりの水で染み込ませても大丈夫です。
十分、水が含むと色も左から右へと変わります。
⑥赤玉土をのせる
⑤の赤玉土を上の面に均等にのせていきます。培地が見えなくなるように全部使って覆います。
赤玉土(小粒)なので、隙間からなめこがにょきっと生えやすくなっています。
赤玉土が全部敷けたら、①の栽培箱にスポッと入れます。
写真を取り忘れましたが、その後厚手栽培袋を洗濯バサミやクリップで閉じます。
この時、なめこの生き物で呼吸しますので半分ぐらいは開けた状態で管理します。
また、なるべく埃が入らないように工夫すると良いと思います。
以上で完成です。お疲れさまでした。
なめこ栽培キットの育て方【収穫までの管理方法】
最適な栽培環境は?
もりのなめこ農園の取扱説明書から抜粋した最適な栽培環境と方法です。
推奨温度帯:10~15℃
発芽の為に夜間は最低気温が10℃以下になる場所で育てる。
収穫までの発生日数:2週間~4週間
直射日光と高温の場所を避ける。
栽培管理は、霧吹き又はコップなどで赤玉土が常にしっかり水で浸るような状態を保つ。
なめこ栽培記録開始!
今回の育てた環境は、玄関先の一日中寒い場所。時々、窓を開けて換気していることもあります。もちろん暖房器具もなく、日差しも当たりません。(きのこ類全般は太陽光は当てない方がいいです。)
もしかしたら栽培適温まで届いていないかと思われます。なので、成長スピードもゆっくりになるかと予想します。
管理方法としては、乾燥を避ける為に2日置きに水を霧吹きでかけるようですが、寒い部屋だったので初収穫まで1回程しか霧吹きしていません。
<12月16日の状態>
なめこの菌糸のお目見えで活発な状態になっていることがわかります。
<12月21日の状態>
開封してから約15日後ですね。寒い部屋でしたが意外と早かったです。
小さな芽がニョキッと生えてきました。
<12月25日の状態>
<12月27日 数本だけ収穫>
収穫後は霧吹きします。(近くに霧吹きがない場合は、表面を濡らすように水をかけます。)
収穫の目安は、ちゃんと膜が切れて、ヒダが見えていること。写真はヌメリが出ていて見えづらいですが。
根本をハサミで切りながら、収穫していきます。大きいものだけ収穫したかった為、一本一本ずつ収穫します。子どもに任せると喜んでやってくれます。
赤玉土がついていたので、サッと水洗いしました。ついていた赤玉土は沈むので簡単にとれます。
洗い過ぎには要注意!きのこ類は水洗いすると栄養素が流れます。本来は汚れをキッチンペーパー等で丁寧に拭き取ると良いようですが、なめこはヌメっていて難しいので、洗ってから料理に使います。
美味しさはスーパーで袋に入っているものとはケタ違いに違います!山なめこのようで絶品です!
全部収穫せずに一部残しておいたなめこ、二日後にはこんな状態に・・・。デカッ!!
最初に一気に採ってしまった方が良かったのでは?と思いながらも残りを収穫することに。
<1月12日の状態>
再びニョキッと生えてきました。白い物体の正体はなめこ菌です。菌床しいたけ栽培していた時も現れました。
カビかどうか解らない場合は、しばらく放置してみると判断できる
緑色になるなら「青カビ」
白色のまま、もしくな目立たなくなるなら「きのこ(なめこ)の菌糸の塊」
と判断していただければ大丈夫です。
>>・なぜきのこに青カビが発生するのか?しいたけを例にして考えた記事がこちら。
<1月17日の状態>
<2月4日の状態>
一部を収穫し忘れて、びろーんとした状態になっていました。青カビも付着してしまいましたので即座に取り除きます。
キレイになりましたが・・・、
下の写真を見てください。
放置しすぎたナメコの下は、なめこ菌が一部枯れていました。同時にカビも発生!!
乾燥し過ぎはよくないってことですね。水やりを怠るとこうなることが学べます。
この後、多めに水をあげました。
<2月6日 大きめを一部収穫>
栽培開始してから約1ヶ月立ちました。
それから二日後の再度収穫。
写真のような傘が開ききった状態は収穫が遅すぎですね。
<3月3日の状態>
3月に入りましたが、また生えてきました。
<まとめ>
ここまでで、収穫は4回しました。
食べたい時に食べる分だけちょこちょこと収穫していたので
6回は料理に使いました。
引き続き、栽培記録をつけていきます。
玄関先で寒い環境下なので、しいたけ栽培より成長スピードはのんびりしていますが、収穫サイクルは早いかもしれません。