玉ねぎは、秋に植えて収穫時期が4~6月と長期に渡って栽培する野菜です。4~6月といえば、夏野菜の苗を植え付けシーズンですよね。その時期と重なる為、植える場所を考えなければなりません。
実際、こんな経験や考えたことはありませんか?
「玉ねぎ苗が余った。もったいない、使い道はないだろうか?」と困ってしまった。
「庭で玉ねぎを植えたい!でも植える場所がない」と断念してしまった。
「余った玉ねぎをプランター栽培したけど足りない!でもこれ以上プランターを買いたくないし・・・」と悩んだ経験。
これから紹介する方法ならプランターより沢山植えられます。アパートのちょっとした庭でも出来ます。庭を有効活用することも可能です。そして終われば、撤去できます。
空になったプランターって意外と場所を取りますからね。処分費用も意外とかかります。
またこれから庭で畑をつくろうとか広くしようと思われている方にもおススメです。雑草を抜いたり、土を耕したり、石をはねのけたりとする初期の手間をなるべく省くことができます。逃がすと来年ですからね。植え時期がギリギリでも間にあいます。
余った玉ねぎ苗で防草シート栽培を考えた経緯は?
管理人は狭い畑で野菜を栽培していますので、余った玉ねぎ苗を空いている庭に手軽に植えて、有効活用したいと思ったからです。
市販されている玉ねぎ苗って、小さな畑で野菜づくりをしている人にとっては多いんですよね。苗を自分で作ることもできますが、初心者の方には難しいと思います。
もちろん農家さん用なので仕方がないとは思っていますが、30本なら良いのですが、50本、それ以上の単位の本数が束になって売られていますと二種購入するだけで余ります。予備苗としてはもったいない程余ります。一本当たりの単価計算までして購入した苗なので、尚更余るのは「もったいない」と考えてしまいます。
まぁつい欲張って二種買ってしまう自分もいけないんですけどね。やはり、保存用(晩生種)とは別にスーパーで出回る同時期に新玉ねぎを食べたかったと思うわけで・・・。それが早生品種なんです。
そこで余った苗をどうするか考えました。培養土袋栽培では追いつけない程の量です。
どうにか試行錯誤した結果、プランターや袋栽培で成功した経験を活かして、袋を別の物に代えて玉ねぎ栽培実験をしてみることにしました。
その別の物が「防草シート」のことですね。あの庭や畑などで雑草が生えるのを防ぐ為に使われる厚みがあるシートですね。防草マットとも呼ばれます。(※注意:黒色マルチではありません。)
防草シートは、最初から屋外用に作られているので丈夫ですし、水はけも良いです。そのシートを使用てみました。
【余った玉ねぎ苗】防草シート栽培の作り方
もちろん、初めからプランター栽培しようとしている方でも出来ます。
用意するもの
・防草シート(サイズは市販用の幅で長さは置く場所の面積によって自由に変えられます。)
↑しっかりとした防草シートなら翌年も持ちます。また使いまわした防草シートでも栽培可能です。100均一等安価な防水シートは販売されていますが、粗いのでハサミで切るとボロボロになります。また排水性が良すぎて水持ちが悪くなります。言い換えますと、水やりが大変になります。その結果玉ねぎが枯れる原因ともなります。
・ホッチキス(100均一ので十分です)
・はさみ
・スコップ
・野菜用の用土又は肥料を混ぜ込んだ用土
・玉ねぎの苗(栽培期間=水やり期間が短い早生種がおすすめ。中晩生種でもいいですが、5~6月の水やりを覚悟しましょう。)
作り方の手順
まずは、完成品をご覧になってイメージをしてください。(苗は植え付け直後で倒れちゃっています。)
<手順>(写真は、 行程時に撮り忘れてしまったので、完成後に撮影しています。)
①シートをお好みのサイズに切ります。(置く面積の二倍の長さ+少し長めで)
②切り終わったら半分に折って折り線を付け、また広げます。
③土を高さ18~20センチ程になるように左半分のシート面にのせます
④土をのせ終わったら、もう片側のシートですっぽりと覆いかぶせます。
さてここで疑問!袋栽培のように底に穴を空けなくてもいいのか?・・・防草シートは完全防水ではありませんので、水は下へ流れていきます。ですから、穴をあけなくても栽培できます。
⑤シートの周囲をホッチキスでとめます。土漏れを防ぐ為、折り曲げてとめると良いです。(写真のホッチキスの数、土が漏れなければ少なくても良さそうです。)
⑥玉ねぎ苗の植え付ける場所を決めて写真にように切込みを入れます。
⑦そこに12~15cm間隔で苗を植えます。苗は浅植えに立てて植えます。最後に水やりして完成です。
袋栽培をされた経験のある方は、平らに置いた状態での袋栽培の原理と似ていますね。袋栽培より柔軟にサイズを変えられるので、自由設計な栽培方法です。
価格や素材の面でちゃんとした防草シートなら翌年も使いまわせます。使用した土も再利用してコスト削減してもらえればと思います。
そして翌年収穫時の様子。雑草が結構生えていますね・・・。
農家さんのような立派な玉ねぎではありませんが、採れたて新鮮なものを料理前の気づいた時でもすぐ収穫することが出来ます。
玉ねぎの防草シート作りで失敗したこと
・当方は砂利の上で育てました。地べたに置いてしまったのでナメクジの住処となってしまいました。ナメクジ忌避剤を購入するという痛いコストアップをしてしまいました。対策として最初から低いベンチやケースの上など、底上げする(高さを上げる)と良いと思いました。
・サイズが大きくて移動できなかったので、コンパクトに作ってみてもいいかもしれません。
・黒色なのでだいぶ目立っていました。自然色の防草シートの方が庭に馴染みやすいです。
マルソルオンラインショップには今時のモスグリーン色やブラウン色も販売されています。植木鉢やプランターで最近は多く見かけるおしゃれな色合いです。これなら素敵な庭の景観を損なわないかと思います。
他にも防草シートで調べてみると、玉ねぎ用の穴あけ済の防草マルチが販売されているんですね。全く知りませんでした。でも今回使用したのは、一般的によく使われている雑草対策用の防草シートです。穴は空いておりません。お間違いがないように気をつけてくださいね。