「日本の夏の花をいえばどんな植物を思い浮かべますか?」
「朝顔です!」
と答える方は多いと思います。
朝顔は江戸時代にブームを起こし現在に至るまで親しまれてきた花です。最近では、団塊世代の方が趣味として幾つもの朝顔を育てておられるとも聞きます。まさに日本人の心に馴染みやすい花の一つなのでしょうね。
そして小学校でも朝顔を育てて持ち帰ったりと、自由研究に一貫として取り組まれる学校は多いものです。その為、朝顔を育てた家庭は多いのではないでしょうか?
朝顔を使った昔遊びや幼稚園や保育園での遊びといえば色水が有名ですが、こすり染めは子どもの作品にもよく用いられています。作業時間かからずもやり方も簡単だからですね。
それでは、夏の風物詩『朝顔のこすり染め』を丁寧に解説していこうと思います。
朝顔のこすり染めで準備するもの
材料
- 朝顔の花 ⇒写真の花は青系の花色を使用しています。白や薄ピンク色以外でお願いします。
- ディナースプーン(カレースプーン代用可)
- 小さめの画用紙(およそB5サイズぐらいの大きさ)⇒普通紙より厚めの画用紙は破れにくいで失敗が少ないです。紙が破れると悲しいですからね。
- はさみ
花の選び方&綺麗にできるコツ!
①大きめの破れていない花を摘み取ります。この時傷つけたりしないように注意します。
②時間帯は午前中に摘み取り、開き始めて満開になった新しい花を選びます。
<ここ重要!⇒>③上手くシワをつけてより繊細さを表現させたい場合は、晴天が続いた後に咲く薄め花を使います。雨降り後の花より綺麗に仕上がります。非常に破れやすいので慎重に取り扱ってくださいね。
余談ですが、朝顔の英語はmorning gloryです。直訳すると「朝の栄光」でしょうか。その名の通り朝や午前中に綺麗に満開を迎える朝顔のイメージにピッタリですね。
朝顔のこすり染めの手順・作り方(作業時間:20~30分以内)
①半面に朝顔を裏返して置きます。手紙や絵葉書として使用する場合は隅に置いてくださいね。
③ハサミで下の写真のように額の部分を切り落とします。切った額は取り除きます。
④<ここ重要です!>花びらを破らないように指で優しく広げます。この部分を怠ると綺麗さが半減します。
④画用紙を半分に折って、パタンと閉じます。
この時、お子様なら花を置く前の段階で折り線をつけておくとやりやすいかと思います。
⑤画用紙の上からスプーンの腹で少し力を入れてこすります。持ち方は写真を参照してください。
⑥全てこすり終わったら開いて、完成です。
比較的短時間で作ることができ、しかも簡単です。子どもでもこするだけなら10分か15分程で出来上がります。
ですから幼稚園や保育園での製作に用いることも出来るかもしれません。
葉を付けたいなら、緑色の画用紙で切り抜いて貼りつけをしたり、カラー毛筆で手書きするなど素敵な作品に仕上げてくださいね。
失敗したこと
①花の中心部分がにじみ、汚くなってしまいました。中心は軽くこすり強く押さない方がキレイに出来るかもしれません。
②手紙の書くスペースを最初に設けなかったことです。
コロナ渦でおうち時間が増える今だからこそ、趣味を増やしたり、お子さまの興味を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
花育活動と共に、世界にたった一つしかない絵葉書(絵はがき)や「ありがとう」の手紙を書いて、大切な人の笑顔が咲きますように。
朝顔の別の遊び方【朝顔の色水で科学実験】を写真付きで書いています↓↓