綿花栽培を地植え・プランターで行う方法をまとめています。
綿の育て方のコツ
植え付け後は1ヵ月ぐらいは成長はゆるやかですが、気温が上昇する季節になるとグングンと成長していきます。
綿花の栽培において、一番の気を付けたいポイントは水やりです。特に猛暑時の水やりを怠るかどうかで後のワタの株の成長具合がだいぶ異なってきます。
綿花はプランターでも次々にワタの実を収穫することが出来ますが、やはり地植えの方が収穫量は多くなります。良い状態だと全ての節に花が付きます。
綿の育て方
基本データ
流通名:綿花(めんか)・綿(わた)の花・コットンフラワー 科名:アオイ 学名:Gossypium 性質:多年草(日本では非耐寒性の為一年草扱い)耐性:耐暑性 開花期:9~10(11月)月頃 種まき時期:4月~5月末頃 発芽適温20~25℃ 収穫期:開花後40~60日後 草丈60~150cm(育つ環境によって異なる)
育てる場所
日当たりの良い場所で育てます。地植えでも鉢植えでも育てることが出来ます。鉢植えの場合は、大きいサイズのコンテナやプランターで育てると水やりも楽になります。底面給水のプランターを使うことも一つの方法です。
用土
<プランターの場合>
市販の花専用培養土を使用するなら、そのまま植え込むことが出来ます。
古い土を利用する場合は、古い根をふるいにかけます。そして植え込み2週間前に水はけをよくする為に古い土に赤玉土小粒と腐葉土を1割程入れて、アルカリ性の土壌を好む性質から苦土石灰も合わせて施し、混ぜ合わせます。それから植え付け1週間前程に緩効性肥料や堆肥を施します。(時間がなければ、肥料分を前日から直前でも良いですが植物の根が直接肥料に触れないように配慮する)
土を自作される方は、基本の配合、赤玉土小粒6:腐葉土3:パーライト1の割合で作ります。
<地植えの場合>
土の酸度を調整する為に苦土石灰を施し、一週間後に牛糞等の堆肥や固形肥料を入れ、よく耕してください。ふかふかの土にすると生育が良くなります。
種まき
適期時期:春の4月上旬~5月末頃だが、発芽適温が20~25℃と高い為、保温するか5月中~下旬にまくとスムーズに発芽します。経験上、若干発芽するのが早い気がします。
種まきする前に、一晩種を水につけておくと発芽が揃い、管理しやすくなります。
基本は一カ所に3~5粒で、深さ0.5~1cmに種をまきます。
管理人は、購入した種子や去年採取した新しい種であれば、発芽率は良好の為、一カ所2粒で蒔いています。
移植を嫌いますので、直播きが好ましいですが、家から離れた畑や水やりがしにくい場所で育てる場合は、ポットに種を蒔いてから移植すると水やりの管理が楽になります。移植する場合は、出来る限り若苗(根回りがそんなにしていない双葉が出てきた頃)に根を傷めないように植え付けします。
株間は15~30cm間隔で植え付けます。
直径40cmコンテナの場合は、いつも4本植えています。背丈が低く仕上ります。
間引き
およそ種まき後1ヵ月~1ヵ月半を経過した後ぐらいに行う作業です。
草丈が10cm程に、2本残して間引きます。草丈15cmになったら、1本にします。
水やり
プランターの場合は、表面が乾いたらたっぷりと与えます。植え付け後から梅雨時期の水の与え過ぎは根腐れを起こしやすい為注意します。
注意ポイント
夏場の乾きやすい季節は水切れを起こしやすい為に1日に朝と夕方(晩)の二回たっぷりと与えます。水を切らすと綿の大きさが大きくなりません。株も貧弱になります。
夏場の日中の水やりは水の温度が熱湯になる為、控えます。
肥料
それほど追肥を必要としません。追肥のタイミングによっては花付が悪くなります。
ただし花付前に葉の色が薄くなってきたり、成長スピードがゆっくりに感じたなら施すと株がスタミナ切れせずに次々とワタの花が咲きます。葉色が薄い場合は液肥が好ましいですが、即効性の肥料でも構いません。
摘芯
草丈(背丈)が40~60cmになったら、樹勢を弱める為に先端の部分を摘み取ます。
プランター栽培で直径40cmの鉢に4株植えた場合、摘芯しなくても綿花を収穫することが出来ます。
風で倒れそうなら、支柱等で支えます。台風対策として支えてあげると良いかと思います。
開花・収穫時期
開花は9月頃から始まります。
アメリカン綿の場合は、咲き始めの花弁の色は黄色で、その後一日以内にピンク色に変化します。開花後40~60日(秋時期)で白い綿が見え始めます。いわゆるコットンボールですね。
実が割れて綿が見え始めてから雨に当たると黒ずんだりかたく固まっていまします。そうなるとキレイなふわふわの綿が穫れなくなりますから、プランターなら雨の当たらない軒下等に移動する良いかと思います。
真っ白できれいなドライフラワーの作り方は別の記事に書いています。
>>・綿花(コットンフラワー)のドライフラワーの作り方!(記事)
収穫した綿の使い道を紹介しています。
>>・綿花(コットンフラワー)を収穫した後の使い道は?(記事)
病気と病害虫
かかりやすい病気
育苗期間の立ち枯れ病:育苗時の水の与え過ぎには十分注意します。土の表面が乾いたら与えます。
病害虫
ハダニ・アブラムシ・ハマキムシ・ナメクジ